韓国の旅4 慶尚道と全羅道〜ソウル 

 2005年9月2日(金)朝、成田空港へ向かう。今年も夏休みをとり韓国の田舎めぐりのスタートだ。仕事のつごうでしばらく会っていない釜山のワイズメンズクラブの人達との再会が楽しみだ。
大韓航空KE714が釜山空港に着き、手続きを終えロビーに出ると懐かしいドクター李が迎えに来てくれていた。3年ぶりの釜山も当然ながら新しい建物や道路が出来ている。そして、驚いたことに例の車のクラクションの音がしないのだ。この数年で先進国になったということか。少なくともそのものさしでは。
 西面で宿を決め夕食に、個人的な旅行にもかかわらず姜会長をはじめミスター林、ミスター李と
4名の会員が集まってくれた。ありがたいことだと感謝している。場所は栄光図書の向かいにある
韓定食の店「南大門」、旧交を温めつもる話であっという間に時間が過ぎる。二次会に是非と誘われたが明日の朝早く出立のつもりなので残念だが遠慮した。ミスター李と会長には申し訳ないことをしたようだ。

3日(土)
5:00起床、6:00にドクターが車で迎えに来て出発。7:30高速の漆西サービスエリアで
朝食、うどんを食べる。8:00に昌寧に入り牛浦沼へ行く。渡り鳥の来る有名なところだがこの時期はしらさぎが居ただけ。次はお目当ての新羅時代の真興王が建てた拓境碑(国宝第33号)を見学。さすがに561年に建てた石碑、表面が磨耗して読み取れない。すぐ近くには校洞古墳群と博物館がありそこも見学した。このあたりは伽耶の国のひとつということだ。
 次の目的地は秀吉の朝鮮出兵のとき日本側の将兵が帰化したという司馬遼太郎さんの本で紹介してある友鹿洞の鹿洞書院へ行く。昌寧から北東へおよそ1時間の距離だ。今は大邱市に編入されたが相当の山の奥、昔は陸の孤島だったろう。書院だけでなく村の中をゆっくりと歩いてみたかったが残念なことに雨脚が強くなる。ドクターには申し訳ないがこのまま東大邱まで送ってもらいそこで別れた。まだ13:30どうしようかと迷ったがまた南へもどり晋州へ行くことにする。
優等バスで1時間30分、10500ウォン。14:20発の晋州行きに乗る。16:00晋州着。
バスターミナル裏のモーテル夢にチェックイン、近くの銭湯に行き疲れをとる。韓国の旅館にはバスルームが無いのかとよく聞かれるが、そんなことはなく、ちゃんとホテルと同じ設備があってテレビ、電話、トイレと揃っている。でもバスルームより銭湯のほうが湯船が広く、疲れがよく取れるので時間がある時は利用する。韓国はどこの町に行っても、もちろんソウルの中心街にでも銭湯があるのでおすすめだ。だいたい4000ウォン(410円ぐらい)ただし日本と違って営業時間が朝5:00〜夕方6:00が多いので要注意。

4日(日)
チェックアウト後、晋州城を見学。9:55発の双渓寺行きのバスに乗り(6100ウォン)河東を経由して11:30に到着。入り口の食堂で荷物を預かってもらい後で昼食をとる。ここへ着たからにはソムジン河で採れた蜆汁を食べなくては。うまかった。(6000ウォン。)ここからは時間の節約のためタクシーを利用。花開ジャント(市場)をちらっと見て、崔参判宅(貴族の家)へ、そこでタクシーを待たせて見学後、求礼のバスターミナルへ(38000ウォン)。14:30発の南原行きに乗る(2600ウォン)。
16:00南原着、広寒楼を見てまたバスに乗り全州へ(5000ウォン)18:00全州着。
全州ビビンパを食べに「家族会館」へやはりうまい!。ここで漢城旅館を紹介してもらいチェックイン。(30000ウォン)食後ライトアップされた豊南門を見学きれいだった。

5日(月)
朝食後、客舎、韓屋村を見学。10:50にチェックアウト。11:50発の大田行きのバスに乗る(6600ウォン)直接ソウルに行ってもいいのだが今回は韓国版新幹線KTXの乗りたいのでわざわざ大田まで行くことにした。13:00大田に到着。
大田駅で冷麺を食べる(6000ウォン)天安名物くるみ饅頭」を売っていたので買ってみたがこれはうまい!小さめだが18個ぐらい入っていて2000ウォン。韓国語ではホドゥクァジャ。
13:57発のKTXに乗る(特別室、27300ウォン)1時間でソウルに着く。乗った印象は新幹線より揺れない、最高速度299.7キロ出ていてもコップのジュースがほとんど揺れないぐらい。駅の近くではカーブがあるが250キロを超えるところではほとんど直線なので、そのあたりの差か?とにかく快適。これは飛行機よりいい。15:40ヨンビン荘にチェックイン、30000ウォン。今年はどこの地域の旅館にしようか迷ったが仁寺洞にはまだ泊まったことが無いので決めた。もうひとつの世林旅館も良さそうだ。価格は40000ウォンだがきれいだし、ウォシュレットがついているのが嬉しいからこの次は世林にしようと思う。銭湯に行ってから鐘路に行き「鐘路参鶏湯」でサムゲタン(10000ウォン)を食べた。うまかった。ソウル文庫に寄り、カナダ語学院の韓国語テキストと辞書、エッセイを買い重いのでDHLで日本へ送ってもらう、送料は37000ウォン。これは4日後に届いた。

6日(火)
今朝はパンとコーヒーで朝食とする。8:40地下鉄で梨花女子大へ、いままで時間が無く行かれなかった梨花の博物館だ。いちばん古く名門の女子大だがすばらしい陶器や美術品があるのは意外と知られていない。駅をおりると女子大生がいっぱい、そのあとをついていくと自然に大学に行くことが出来る。門衛に声をかけて校内へ入ると左手にあるのが博物館だ。ハングルと英語の説明しか無いが
やはり行って良かった。重要文化財級がたくさんある、無料なのがうれしい。ここはおすすめである。さて次は三星財閥の経営する出来たばかりの美術館Leeum(リーウム)へ行く。
その前にイテウォンで腹ごしらえ、中華料理屋でコングクス(豆乳スープの麺)を食べる。なかなか味が良い。イテウォン、ハミルトンホテル前の「アソウォン」4000ウォン。ここから美術館までは歩いて10分。南山の中腹に建てられた近代的な建物で中もモダンなつくりだ。展示品はそれこそ初代の総帥が集めた物を中心に国宝がずらりと並びみごとだ。もともと龍仁にある湖巌美術館にあった品の一部をこちらに移したそうだ。時間の経つのをわすれるくらい素晴らしい。照明が暗く展示物と説明板が見にくいが一度は行くと良い、ここもおすすめの場所だ。この日も銭湯に行き
さっぱりしてから明洞に出て豚のカルビで一杯やる。

7日(水)
さていよいよ残すところ一日、きょうはソウルから北東へ約30分南楊州にある洪陵(李朝第26代の王である高宗とその王妃である明成皇后の陵)と裕陵(第27代の王、純宗と王妃の陵)へ行く。角田房子さんの本(閔妃暗殺)で読んだのだが韓国近代史では避けて通れない最後とそのひとつ前の王である。またその隣には純宗の異腹弟で日本に伊藤博文によって連れてこられ梨本宮方子さまとご結婚されのちに韓国へ帰られた最後の皇太子、李垠と李方子さまの園がありそのとなりにはお二人のご子息で先ごろ亡くなられた李玖氏の墓もあった。さらには李垠の異腹妹でやはり日本の対馬の宗氏と結婚された徳恵翁主(徳恵姫)のお墓もありお参りをしてきた。南楊州の文化遺産解説士であるキム・ヨンスン氏の懇切丁寧な案内により良く理解することが出来た感謝です。ちなみに解説はすべて韓国語。
昼は市庁近くの「チョンウォン・スンドゥブ」で純豆腐定食(5500ウォン)を食べたがこの店はうわさに違わずうまかった。午後は新しくなった清渓川を見学した。ここの正式オープンは10月。
きょうも銭湯に行き汗を流してから夕食に、昔から有名な精進料理の店、「山村」へ行く。ちょうど旅館のとなりなので行ってみたが、それなりの味と伝統芸能を楽しませてもらった(31500ウォン)。

8日(木)
空港バス(8000ウォン)で仁川空港へ行き、11:15発のKE001で帰国。
今回のいちばんの思いでは洪陵、裕陵、梨花女子大博物館、Leeum,慶尚道の昌寧、友鹿洞。ほとんど日本語が通じない6日間、1年に1回程度の訪韓なのでこういう旅をして韓国語のレベルアップにつなげる、良い休暇でした。留守の家族を含めて出会ったみなさんにコマッスムニダ。
 尚、3日間泊まったソウルのヨンビン荘は仁寺洞という立地もよく気に入った。ソウルナビでは日本語が通じないことになっていたが、若夫婦(奥さんは日本人)がとなりのカフェ(アバドム)をやっていてなにかと世話をしてくれるので日本語しか出来なくても安心だ。









 2005・9・15  原   仁
    ※現在の為替レートは10000ウォンが約1100円