韓国の旅 3 江原道と慶尚北道 

どういう訳か江原道が気に入り今年も夏休みを利用して8月24日から30日まで廻って来た。ちょうど良い時間の飛行機が取れなくて前日に成田に入った。
24日
10時発のアシアナで韓国へ仁川空港の到着ロビーでは、なにやら人だかりが、見るとオリンピックに参加した韓国のサッカーチームの歓迎会であった。8強進出ご苦労様!という垂れ幕が。
今回はソウルで泊まらず春川に。直接、春川までのバスがあるが、用事があるので市内へバスで行く。用事を済ませて2号線で江辺のバスターミナルへ。春川行きの無停車バスに乗る。1時間40分でターミナルに着く、現在18時40分。タクシーで中央洞へ、運転手に相談し市役所近くの旅館にチェックイン。さて、腹ごしらえはタッカルビ。一昨年は「名物タッカルビ」だったが行ってみるとやはり満員なので隣の「明洞1番地」に入った。ここもほとんど満席の状態だったが、丁度席が空いた。うまかった。
食後は冬のソナタの主人公になったつもりで春川の明洞で記念撮影、ユジンが絡まれた中央市場に行って見たが場所がよく分からなかった。
25日
朝食は新装開店の店を見つけてそこでトッククを食べた。
バスターミナルへ行き加平(カピョン)行きのバスに乗る。カピョンからはタクシーで乗船場まで行き。そこからは船に乗って7分ぐらいでナミ島だ。すでに船は日本人の女性でいっぱい。島へ着くと驚き。女性たちが嬉々として写真を撮ったり散歩をしている。その数はなんと500〜600人はいたのではないかと思う。すごい、これでは飛行機のチケットが取りにくい訳だ。カメラのシャッターを押してもらおうと思い依頼をすると「あなたはチェ・ジウさんにはまったんでしょ!」と言われ、思わずハイと答えてしまった。
行きの船のなかできれいな日本語を話すカップルに会った。女性の方は東京工業大へ留学したそうで、私も学生時代は大岡山に住んでいたのでひとしきりその話題に。カピョンのタクシーの運転手に聞いたら今年に入って観光関連の業者は日本人客のおかげでホクホクだとか。顔が崩れてた。
江原道の収入はドラマ、映画の影響で約15億円の売り上げ増だとか。
もう一度春川へ戻り今度はチュンサンの家へ、観光案内所は春川の鉄道の駅前にしかないので道庁の5F観光企画室へ行き地図をもらう。チュンサンの家はそこから歩いて西へ5分。ここもやはり日本人観光客が大勢いた。次は昼食にマッククスを食べてから春川高校へ、例の二人が学校の塀をよじ登るシーンの所だ。自分でも良く来るねと思いながらミーハーをしてみました。韓国専用の携帯の料金を充電してから次の目的地、寧越に行く。直接行くバスは無く原州、堤川を経由して行かなければならない。
3時間かかって寧越へ到着。

とりあえず、ターミナル前の旅館にチェックイン、タクシーで鉄道の寧越駅に行ってみる。駅前ロータリーには放浪詩人、キム・サッカの石像があった。
26日
朝起きると雨。涼しい。
朝食は近くの食堂でコムタンを食べる。ずいぶん田舎へ来たのだけれどなかなか美味しくて満足。

宿を出てチャンヌンへ行く。
朝鮮時代6代目の王様である端宗の陵だ。おじさんに殺される悲劇の王。500年以上前にこんな田舎に流されるのはつらかっただろうし、まして16歳で死薬を賜るとは。
見学した後はターミナルに戻りチョンソンアリランの本場、旌善(チョンソン)へ。ここから約1時間ちょっとのところだ。ほんとうはチョンソン線の列車に乗りたいのだが1日に3本しか走っていないので時間のロスが大きく残念だがバスで行くしかない。また明日の27日ならソウルからの直通列車も出るしアリランの公演もあるし,オイルジャンといってマーケットも開かれる、本当に残念だ。

11:25にチョンソンに到着。ターミナル地下の茶房でパンとコーヒーを食べる。
ここからはバスでもいいのだが時間が無駄になるのでタクシーでオジャンの滝、アウラジ、九切里の駅、チョンソンの駅、東江の見える展望台をまわることにする。このあたりは炭鉱の町だったが最近は廃坑になりさびれてしまったという。ところでアウラジに行った時に運転手に俳優のウォンビンの実家がここではないかと尋ねるとそうだという。家がどこだか知らないそうだが聞いてくれてその家をさがして行って見た。運良くウォンビンの父親がいて会ってくれた。親子でよく似ているようだ。年に3回ぐらい帰省するそうで、5人兄弟の末っ子だそうだ。残念ながら写真は勘弁してくれとのことだったので無理強いはしなかった。

15:20発の太白行きに乗る、直接に安東に行きたいのだが途中で乗換えをしなければならない。太白についてから17:20発の奉化行きに乗り換える。奉化着19:20.これで慶尚北道に入った。暗くなったのでここで泊まることにしてターミナル近くの旅館にチェックイン。すぐに宿お勧めの食堂へ行く。どういう訳か山の中で刺し身屋、でも味は良かった。ここで出てきたスープをこぼして足に軽く火傷をおってしまった。日本に帰るまで痛くて困った。
27日
宿の近くでテンジャン白飯を食べる。朝の散歩がてら村を歩く。現金が無くなりそうなので銀行を探すが無い。郵便局と農協はある。
きょうは念願の浮石寺、紹修書院、陶山書院へ行く。1989年に河回マウルには来たのだけれどその時には時間が無くて行かれなかった。バスを使って行こうかと時間表を調べると全部で50キロ以上は動かなくてはならない。とても時間がかかりそうなのでここもタクシーにした。浮石寺は何とも素晴らしい。絵になっている。おそらく四季おりおりに楽しめるだろう。紹修書院は韓国で始めて出来た書院だそうで、栄州のワイズメンが自慢をしていたのを思い出す。陶山書院は1000ウォン札の図柄で有名で退渓、李滉が作った書院だ。近くに李陸史の記念館もあったがそこはこの次にしよう。

13:30安東のターミナルに到着。鉄道の駅に行き、17:00発のソウル行きムグンファを予約して荷物を預けようと思ったがロッカーが無い、観光案内所のお姉さんが預かってくれたので助かった。これだけの観光地にロッカーが無いとは不思議だが考えて見るとたいていは団体でバスを利用するだろうからそんなに需要はないかもしれない。
せっかくここまで来たのだからと16年ぶりに河回マウルに行ってみることにする。歩いているとタクシーの運転手が声を掛けてくる。日本人としては高くは無い金額なのだろうけど河回まで3万ウォンと言われると遠慮をしてしまう。駅の反対側からバスに乗って行った。バスなら1280ウォンだ。16年とは言え余りの変わりように驚いた。すっかり観光地化している。入り口で会ったボランティアの日本語案内員の張さんと昔の話に花を咲かせていたら時間が経つのを忘れてバスで帰るとムグンファに乗れそうにも無いので、仕方なくタクシーで安東駅まで帰り無事に列車に乗れた。しかし、不思議なものでその張さんと私の知っている安東ワイズメンズクラブの都さん(神戸で開かれたアジア大会とソウルのインターコンチネンタルホテルで開かれた韓日ワイズ協議会で知り合った)とは同じ教会の所属だそうで、都さんと連絡が取れれば今日は安東に泊まって一杯やりましょうという話になったのだけれど都さんの住所が変わっていて連絡が取れず残念だけど今回はお預けにして予定通りソウルへ行くことになった。

21:46清涼里駅に到着、1号線で鐘閣まで行き、清進洞の旅館「美都」へチェックイン。
28日
宿の前にある有名なヘジャンククの店「チョンジノク」で朝食を食べる。なかなかいける。
最近は観光案内書が多くなり、たいして美味しくないのに有名店として出てくる場合が多いが、さすがにこの店はブームのずっと前からの有名店だけのことはある。
徳寿宮の門が修復工事中だ、20年前に一度来ただけなので久し振りに入ってみた。今回は日本語案内を入り口で依頼した。約2時間の懇切丁寧な説明で李朝末の歴史との関わりが良く理解できた。
説明してくれた案内嬢にコマッスムニダ。

昼食は小公洞の新規開店の中華料理屋でチャジャンミョン、ギョウザとビール。安くてうまかった。
午後は明洞で土産を買う。夕方、韓国に留学に来てそのまま就職をした後輩と一緒にかきの店に行き、かきのクッパ、かきのパジョンを食べる。その後はプラザホテルの22Fトパーズでカクテルを一杯。ここは市庁舎、光化門などの夜景がきれいでデートスポットとしても有名でソウルに来ると必ず立ち寄る憩いの場所だ。皆さんにもお勧めする。
 29日
今日は前から行ってみたかった「淺川 巧氏の墓参」共同墓地なので何万基もあり入り口までは行けても墓にたどり着くのは至難の業とのことで、毎年、淺川 巧の祭祀をしている鄭社長の案内で行く事が出来た。鄭社長は人間国宝の陶芸家、池順鐸先生の門下でソウルのロッテホテル地下で「陶遊」という陶器店を経営している。自分の目で選んだ厳選の品を販売しており私も行くと必ず気に入った物があり安心して買える店だ。
共同墓地への行き方だが、国鉄中央線の忘憂駅まで行くか、上鳳(サンボン)バスターミナルまで行きそこからは入り口まで2〜3キロだからタクシー利用がいいだろう。
忘憂里共同墓地の入り口からはおよそ1.5キロで着く、すぐ近くには薬水の出ているところがあり目印になる。また近くに方定煥の墓もあった。
午後も時間が空いているということでソウル大学の近くにある湖林博物館も案内していただいた。
もちろん初めてだが素晴らしい。特にこの期間は粉青沙器展をやっていて国宝級の物を見ることができて良かった。この日も夕食はソウル大学の大学院に留学している後輩と一緒に百済蔘鶏湯へ行った。久し振りだがここのはこんなにおいしかったか。
さてそろそろ夏休みも終わりに近づいた今回は例年に無くとても充実した旅であった。

出会った皆さんにカムサハムニダ。
2004・9・10   原    仁  
        ※ 現在の為替レートは、1000円が約10000ウォン